Google AdSense(グーグルアドセンス)のプログラムポリシーどれくらい理解していますか?
全て読むのは面倒なので、当コラムでサクッと読破してください。所要時間は5分です。
誰のためのポリシー?
参照サイト:AdSense プログラム ポリシー
このポリシー対象者はAdSenseで広告を配信するすべてサイトの運営者となっています。
ポリシー違反があればGoogleは広告配信の停止、AdSenseアカウントの停止の措置がとれるとされています。
禁止コンテンツを分かりやすく解説
禁止コンテンツは知ってる人も多いとは思いますが、どれもざっくりした言い方で自分自身のサイトが該当してるか分かりにくいですよね。
なるべくわかりやすく紹介してみます。
アダルトコンテンツ(成人向け)
これは分かりやすいですね。
しかし、どこからが成人向け禁止コンテンツなのかというと、「Googleの公式ブログ」では次のように書かれています。
あなたが家族の夕食会で、このコンテンツを共有したり、上司のオフィスでそれを表示したくない場合は、あなたがそれにAdSenseコードを配置するべきではありません。
分かりやすいのか、分かりにくいのかって感じですね。
危険な内容
人種、宗教、障害、性別、自殺、脅迫、攻撃、ヘイト、差別などについて危険な内容でタブー視されるコンテンツのことを指します。
危ない内容について書かれたコンテンツは禁止と言うことです。
危険ドラッグ・薬物
薬物名は全部書きませんが、日本でも違法とされているようなドラッグや合法ドラッグなどと呼ばれている類のものを販売したり、宣伝したりしているサイトです。
参照先リンクに違反サイトがあってもOUTです。
下記のようなページは許可されます。
- アヘン戦争の歴史
- 「薬物リハビリ」に関するコンテンツ
アルコール関連
「アルコールのオンライン販売」「一気飲みや過度の飲酒の宣伝」を行うサイト、コンテンツにAdSense広告を掲載することは出来ません。
下記のようなページは許可されます。
- バーや居酒屋のサイト
- アルコール飲料のブランド紹介
- アルコール飲料会社がスポンサーになっているイベントを宣伝するコンテンツ
タバコ関連
タバコに関する商品を宣伝しているページにAdSense広告は配置できません。
タバコのポリシー違反サイトを参照先としていてもOUTです。
下記のようなページは許可されます。
- 禁煙に関するページ
- 販売・宣伝はしない情報ページ
ヘルスケア関連
「ヘルスケア」関連について多くの人が気にする部分のポリシーだと考えられます。
ヘルスケアとは「処方薬」「医薬品」「未承認のサプリ」などの事です。
医薬品に関する内容は各地域の法律や規制に遵守出来るよう包括的に厳しくポリシーが定められています。
「市販薬」を販売するページは許可されています。
クラッキング関連
良質なハッキング等、どのようなハッキング、クラッキングであっても、それに関する宣伝をしているサイトは広告を掲載することが出来ません。
携帯電話の「ロック解除」に関するコンテンツ、著作権に反してない範囲のDVD、CD、MP3ダウンロードに関するコンテンツも認められています。
報酬を提供するページ
メルマガ登録など、ある行為に対してユーザーに報酬を支払う事を約束するページにAdSens広告を掲載することは違反です。
また、そのようなページの導入手順や紹介するコンテンツもダメです。
人為的にAdSense広告を増加させないようなコンテンツは許可されるとも書かれているので、いわゆる「お小遣いサイト」「アンケートサイト」は微妙なラインと言えます。
Googleの言い回しがもっとも曖昧な箇所だと思います。
AdSenseのクリックに影響が出ない範囲ならOKとしておくのがよろしいかと思います。
不適切な表示のコンテンツ
これも言い方が曖昧ですね。
情報の隠蔽や嘘の情報を掲載している場合はポリシー違反ということでしょう。
「一攫千金」や「フィッシング」「偽装サイト」などが違反に該当するそうです。
暴力
事故現場のグロテスクな映像や画像、格闘シーン、虐殺など、残酷なコンテンツを含む場合AdSense広告の配置は許可されません。
スポーツとしてのハンティングやレプリカ、スポーツ用品としての健全な刃物類はポリシー違反とはなりません。
不正行為に関するコンテンツ
Googleが重要視している「誠実さ」「公正」というところを遵守するため不正行為に関するコンテンツはNGです。
具体的に例を言うと
- パスポートなど身分証の偽造
- 情報漏洩
- 試験等の不正を助長する
違法コンテンツ
他人の権利を侵害したり、偽造品、児童虐待などです。
「家族で安心してインターネットが出来る」という環境の構築に力を入れているためです。
広告の配置についてのポリシー
AdSense広告の配置について次のことを禁止にしています。
- ソフトウェアやアプリに広告を組み込む行為
- ポップアップ
- チャットサービスがメインのサイトに広告を配置
- 広告だということが明確に認識できないサイト
- コンテンツが無いサイトに広告を配置すること
- 広告表示だけを目的にしているサイト
- あたかもGoogleに関連するサイトに見せかけているサイト
- AdSense以外のGoogleポリシーに違反しているサイト
AdSense広告の見せ方についてのポリシー
広告の見せ方についてもポリシーが定められています。
多くのAdSenseサイト運営者は収益を最優先にクリックされることを目指しますが、ポリシー違反とならないようにもう一度、広告の見せ方について復習しましょう。
禁止される見せ方について紹介します。
- 偶発クリック
- 広告クリックを偶発させるような配置は禁止されています。
- 不自然な見せ方
- 異常に派手な見せ方や不自然なアニメーションはダメです。
- 誤解を招く見せ方
- 広告は広告だと認識できる見せ方で無いといけません。
- 画像と広告の併用
- 広告と特定の画像を関連付けて配置することはユーザーが戸惑うので禁止です。
- ファーストビューでコンテンツが見えない
- スクロールしないとコンテンツが見えないのは、広告との区別が困難になるためNG。
- 広告デザインに似せる
- サイトのデザインと広告デザインを似せるのは誤クリックを招くためNG。
- お金を払ってクリックしてもらう
- 広告クリックに対して報酬を提供する行為はモチロン禁じられています。
- ゲーム
- ゲームコンテンツと広告の間隔は150px以上あける必要があります。
必ず設置する必要があるコンテンツ
禁止コンテンツや禁止行為について多く紹介しましたが、配置が必須なコンテンツも存在しています。
プライバシーポリシーの設置は必須
Googleの広告ではcookieを利用して広告配信をする仕組みとなっています。
なので、cookieを使用すること、cookieを無効にできる旨等掲載することが必須となっています。
参照:https://support.google.com/adsense/answer/1348695?hl=ja&ref_topic=1271507
著作権侵害とAdSense広告
ポリシーでデジタルミレニアム著作権法に準拠した侵害があれば、AdSenseプログラムは停止されます。
また、ユーザー作成コンテンツと呼ばれる誰が何を投稿するか分からないようなページの管理についても、気づかないうちにポリシー違反にならないよう注意喚起しています。
Google AdSenseのポリシー、理解できましたか?
Google AdSenseポリシーについてなるべくわかりやすい言葉で置き換えて説明してみました。
ポリシーは比較的頻繁に更新されるので最も正確な情報は本家ガイドラインに目を通すことを推奨します。
A8やafb(アフィリエイトB)などに代表されるようなASPに比べるとずいぶん厳しいポリシーを定めているという印象です。
あなたのサイトがせっかくAdSenseで収益化出来たところで広告停止とならないように、しっかりとポリシーを守ってGoogleに広告停止の理由となる材料は一切与えないようにしておきましょう。
物販アフィリエイトと比較してハードルの低いクリック報酬であることからGoogleもサービスの健全な維持のため厳しくしているのでしょう。
当コラムを読んでアドセンスのルールの概要を把握してからアドセンスサイトを作り出しましょう。
また、既存でアドセンスサイトを運営中の方も、ここまで読んでいただければより健全で安全な収益化サイトを維持できると思います。
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